お知らせ

2025.05.31
アレルギー性鼻炎と腸内環境、睡眠

 日本人の2~3人に1人は何らかのアレルギーを持っておりアレルギー体質の方が近年増えています。

 鼻が詰まると口呼吸となり細菌感染を起こしやすくなったり便通異常を起こしたりします。

 アレルゲンとなるものは約60種類ほどありご自分の感受性を把握しておくと対策ができます。

 当院ではアレルゲン検査(血清特異的IgE抗体検査)やアレルギーの治療をおこなっています。

 アレルゲンとしては家ダニ、ハウスダスト、エアコンや水回りのカビなどで強い反応を示す方を多く

 見受けます。

 

 〇アレルギー性鼻炎を悪化させないための対策としましては‥

①バランスの取れた食事をする:脂肪分の多い肉や刺激の強い香辛料は控えましょう

②アルコールを控える            :鼻粘膜を充血させ浮腫みが強くなるので飲み過ぎに注意しましょう

③タバコを控える                  :鼻腔や気道の粘膜を刺激して呼吸が苦しくなるため禁煙しましょう

④適度な運動をして良質な睡眠をとる:疲労をためない生活習慣を身に付けましょう

 

〇アレルギー性鼻炎に効果がある食べ物 … ナリルチンというフラボノイドを多く含むもの

①じゃばら:和歌山県産の希少な果実で柚子と温州みかんの交配で生まれた果物です。

      じゃばら成分を配合し香り高い湯気を吸いこみリラックス効果を高めて花粉症にも

      効く入浴剤もあるようです。

②柑橘類:グレープフルーツ、みかん、カボスなど

③その他:ヨーグルト、緑茶、梅干し、海藻類など

 

 〇鼻炎は免疫機能の異常(免疫応答のバランスが崩れた過剰な免疫反応)により発生します。

免疫機能の70%は 腸 に集中していますので腸内環境を整える(善玉菌を増やす)ことにより

正常な機能を保ち鼻炎の発生を抑えることが可能になります。

また鼻炎のある患者さんは喘息に近い呼吸状態となっており酸欠状態に陥っています。血液中の酸素が不足すると腸の働きが低下して蠕動運動が悪くなり便がすっきりと出なくなります。また脳に届く酸素が不足すると夜間熟睡出来ず少しの刺激で目が覚めたりします。

アレルギー疾患に悩んでいる方はご自分の食生活や腸の状態、睡眠の質なども見直してみましょう。