お知らせ
2021.10.03
鳥肌胃炎 :スキルス胃がんの前ぶれ?
鳥肌が立つという表現どおり胃の出口付近の粘膜が鳥の肌のように顆粒状に突起する胃炎で
20歳~40歳前後の若い女性によく見かける胃炎です。
将来スキルス胃がんへと移行しやすい傾向があり鳥肌胃炎でピロリ菌陽性の人は胃がんになる確率は
何もない人に比べて 60倍高い という報告もあり注目される胃炎と言えます。
このような胃炎が確認されピロリ菌が陽性であれば まず一週間の除菌治療 をおこないます。
大部分の方は一回の治療でピロリ菌がいなくなり将来、胃がんに罹りにくくなります
(3分の1以下に減少)。仮に1回目の治療で失敗しても2回目の治療薬でほぼ100%成功します。
ご両親やご兄弟(姉妹)、親戚にピロリ菌感染症やスキルス胃がんの方がいる人は出来るだけ早いうちに検査(内視鏡検査およびピロリ菌検査)を受けて除菌治療を検討しましょう。
当院で最新の除菌治療を受けられたピロリ菌陽性患者さんは数か月後の除菌判定(尿素呼気試験)で
90~95%の方々が除菌に成功しています。
1回目の治療で成功せず2回目の治療薬で除菌に成功された患者さんの確率は99%です。
一度除菌に成功すれば再発する確率は1~2%以下になり胃がんになるリスクが大幅に減少します。